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法定協正常化条例案を否決
大阪市議会 橋下市長「再議」の暴挙


(写真)討論に立つ山中議員=11日、大阪市議会本会議


 大阪市の臨時議会本会議が11日開かれ、7日の本会議でいったん可決された「大阪都」構想の制度設計を議論する法定協議会(大阪府市特別区設置協議会)を正常化するための条例案が、否決されました。橋下徹市長によって再議に付されたためです。

 再議の可決には出席議員の3分の2以上の賛成が必要で、「維新の会」の反対で条例案は否決されました。

 「維新の会」はこの間、他会派を締め出し、単独での法定協議会の開催を繰り返す異常事態の中、7月23日に「大阪都」構想の設計図となる「協定書」を決定したとしています。

 可決を求める立場から討論に立った日本共産党の山中智子市議は「この特別区設置協議会委員をはじめ、各種の議会推薦の委員というの

は各会派の議席数で按分(あんぶん)するというのが、動かすことのできないルール」と指摘。府議会のメンバーをそっくり『維新の会』に差し替え、「暴挙に次ぐ暴挙、二重にも三重にも民主主義を踏みにじり、『維新の会』のみで協議会の回を重ねて、でっち上げた『協定書』は、潔く撤回し、真摯(しんし)な議論を再開するために恣意(しい)的な委員の差し替えが起きないルールの明文化が求められる」と強調しました。

(2014年8月12日付しんぶん赤旗)