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大阪府大・市大「続合」延期

府決定「維新」構想反対の声強く


 大阪府は25日に開いた戦略本部会議で、府立大学と大阪市立大学の「統合」計画について、現状では当初のスケジュールどおりに進めることは難しいとして、2016年度の大学統合を延期することを決めました。

 「統合」は、橋下・「維新の会」が「大阪都」構想と一体に「二重行政ののムダなくす」として推進してきたもの。
 今後は、この間の議論の状況を踏まえ、両大学が主体的に大阪における公立大学のあり方を検討。今後の進め方やスケジュールについて、府・市および両大学の4者で、新大学構想会議からの意見も聞き、協議・検討していくとしています。

 大学統合問題をめぐっては、府大・市大名誉教授ら21氏が昨年10月、「橋下(徹)市長の大学自治への介入と府大・市大の拙速な統合を憂慮する」声明を発表。両大学の卒業生ら大学関係者が反対・批判の声をあげています。

 大阪市議会は昨年11月末、橋下市長提出の府大・市大統合にむけた市大関連議案を日本共産党、自民党、公明党、民主系会派の反対多数で否決しました。

 松井一郎知事も12月府議会への府大関連議案提出を見送り、橋下・「維新」の「思うように進んでいない」とされてきました。

 日本共産党大阪府委員会は4日に発表した教育改革提言で「憲法が保障する学問の自由・大学の自治を蹂躙(じゅうりん)し、橋下・『維新』が強権的に大学に押し付けている府立大学と大阪市立大学の『統合』計画を撤回」することを求めています。

(2014年4月27日付しんぶん赤旗)