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橋下前市長の予算案修正

大阪市議会 共産含む4会派賛成


 大阪市議会は14日、「出直し市長選」(23日投票)に出馬した橋下徹前市長がつくらせた2014年度当初予算案を「維新の会」以外の4会派の賛成で修正し、橋下氏肝煎りの校長公募関連経費など総額約6億6000万円を減額しました。


(写真)日本共産党、公明党、自民党、OSAKAみらいの賛成で予算修正案を可決

 日本共産党は本会議で原案に反対を貫くとともに、暮らし優先の抜本組み替え動議を提案。動議否決後、自民、公明、民主系の3会派提出の修正案に賛成し、可決されました。

 今回の当初予算をめぐっては、「市長選」が予定される下での「骨格予算」と言いながら、橋下氏の意向が色濃く反映されていたことが問題となりました。修正では、校長公募関連経費の他にも特別顧問・参与の費用の一部や家庭系ごみ収集事業の民営化に向けた予算、住吉市民病院の廃止に伴う府立病院への統合関連予算などを削除しました。

 日本共産党からは、寺戸月美市議と小川陽太市議が提案理由説明討論に立ち、2年連続となる国保料の2%値上げなど市民いじめの予算案を批判。「大阪都」構想を先取りした予算を削除し、無駄な開発を地域密着型経済対策に切り替えるよう求めました。

 敬老パスに8月から1回50円の利用者負担を導入する条例案は、維新などの賛成で可決されましたが、日本共産党だけでなく自民、民主系会派も反対しました。市営地下鉄・バス民営化は4度目の継続審議となりました。

(2014年3月15日付しんぶん赤旗)