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公募区長が就任

大阪市 橋下氏「自分の身代わり」

 

 橋下徹大阪市長が公募で選んだ全24行政区長のうち22人が1日、就任しました。

 橋下氏は市役所での発令式で、「みなさんは選挙を踏まえず区長に就くが、ものすごい権限と責任が肩にのる」と強調。新区長を、大阪市を解体し8〜9の特別自治区に再編する「大阪都」構想を実現するための「キーマン」と位置付けるとともに、市民生活施策切り捨ての「市政改革プラン」を「実行するのもみなさんだ」と訓示しました。

 その後の会合で、橋下氏は市幹部に「公募区長は僕が面接を重ねた結果、自分の価値観と合うと思って選んだ僕の身代わりだ。公募区長の価値観をどう実現するかに全力を挙げていただきたい」と指示しました。

 新区長は会見で「区民につらいお願いをしなければいけない場面もあると思うが、説得していきたい」(城東区長)、「自己決定、自己責任を徹底した区政運営をしていきたい」(住吉区長)などと表明しました。

 橋下氏は、学校選択制導入の採否を公募区長の判断に委ねるとしています。会見では教育委員会事務局に「区担当理事」を設けて区長をあてるという教育への政治介入を強化する方針を示しました。

 24公募区長のうち18人が企業経営者や首長経験者など市外部からの登用で、他の6人は市職員から選びました。就任前からツイッターでの暴言や統一協会との関係が指摘されるなど区長としての資質が疑われる問題も相次いでいます。

 今後、市は公募区長らのリードで特別自治区の区割り案を作成。橋下氏は当初予定していた来夏から「前倒ししたい」と述べました。公募区長の任期は2016年3月末までとしています。

(2012年8月2日付しんぶん赤旗)