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大阪市議会代表質問

住吉市民病院存続を

寺戸議員 橋下市長に迫る


 「住吉市民病院を廃止し、小児周産期医療の機能を府立急性期・総合医療センターに統合する方針は間違っている」。日本共産党の寺戸月美大阪市議は12日、市議会本会議の代表質問で、橋下徹市長に住吉市民病院の現地建て替え、存続、南部医療圏の充実・強化を求めました。

 寺戸氏は、同病院の現地建て替えと統合案を比較すると、分娩(ぶんべん)受け入れ件数の計画でも小児科ベッド数でも、建て替え案の方が「地域医療の充実」につながると数字を示して指摘。「住吉市民病院を廃止・機能統合で地域医療の充実が図れるというのであれば、具体的にどのような内容か」とただしました。

 そのうえで、寺戸氏は「住吉市民病院を充実させる市民の会」や4万人を超える存続署名を提出した地域振興会や住民の願いを受け止め、存続させるべきだと迫りました。

 橋下氏は「他の周辺自治体が普通にやっているレベルを超えて、それ以上のことを求めなければ市民の安心・安全につながらないという理屈は通らない」と強弁。「存続を求める」声には「そのときの地域の声だけでなく、将来世代にわたって大阪市全域、南部医療圏を見ながら一番いい選択をした」と自慢してみせました。

 寺戸氏は「市民の命を守る病院まで、自治体の『かたち』の議論に無理やり合わせて、強引に廃止することは許せない」と批判。さらに、赤バスを含む市バスの解体方針の撤回を強く求めました。

(2012年9月13日付しんぶん赤旗)