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市議団の実績

大阪市議会本会議(2月16日)での意見書の扱い

柳澤厚労相の罷免求める意見書を自民・公明が事実上否決

2月16日にひらかれた大阪市議会本会議で、日本共産党が提案した「柳澤伯夫厚生労働相の罷免を求める意見書」に対し、自民・公明は、「柳澤厚生労働大臣の発言に関する意見書」を対案として出し、多数で採決しました。

日本共産党の意見書は、柳澤発言は女性の人格と尊厳を否定する最悪の発言であるとともに、柳澤氏は国民の福祉・健康・労働を司る最も人権を尊重するべき厚労相であり、ただちに罷免されるべきだと強調していますが、自民・公明の意見書は「こうした不適切な発言が再び繰り返されることのないよう強く要望する」というものにすぎません。

また、民主も日本共産党案への対案として、柳澤氏が自発的に辞任するべきだという趣旨の意見書を出しました。

本会議では、自民・公明案が採択され、日本共産党と民主の案は一時不再議の扱いになりました。

  

 

柳沢伯夫厚生労働相の罷免を求める意見書(日本共産党案)

 

柳沢伯夫厚生労働相の「女性は産む機械」発言が、いま、国民の大きな怒りをよんでいる。

これは、女性の人間としての人格と尊厳を否定する最悪の発言であり、「欧米なら即辞任もの。とんでもない発言だ」などと、与党の国会議員の中からも柳沢氏を罷免すべきだという声があがっているほどである。海外メディアもいっせいに厚労相発言を報道し、諸外国からも強い批判が寄せられている。

日本ILO協会の木村愛子理事(国際人間環境研究所長)は、柳沢厚労相に抗議文を送付し、1994年の国際人口開発会議で合意された「女性は人口政策の対象ではなく主体である。特に産む性の女性が自己決定をすることに世界が取り組む」という原則に反する発言をしたのは「極めて深刻な事態」と強調。6月に開かれるILO総会で「差別の撤廃」をテーマに加盟諸国が討議を行うが、柳沢氏が大臣を続けるなら「日本からのILO代表団、とりわけ政府代表たちは、他の男女平等先進諸国代表たちに合わせる顔がなく、大変恥ずかしい思いをされることになる」とのべている。

しかも、柳沢氏は、国民の福祉、健康、労働等を司る最も人権を尊重すべき厚労相なのであって、この点からも全くその資格がないと言わなければならない。

 よって、安倍晋三首相におかれては、柳沢氏を厚労相からただちに罷免されるよう、強く要望する。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。