鈴木宗男衆議院議員に関わる疑惑の真相解明を求める意見書（案）

  今、「政治とカネ」をめぐる国民の怒りは、かってないほど高まっている。
　こうしたなか、北方４島支援などを利権の手段とした鈴木宗男衆議院議員に関わる一連の疑惑を解明することは、政治に対する国民の信頼を回復するうえで、喫緊の課題となっている。
　同議員は、先の衆議院予算委員会での証人喚問において、国後島宿泊施設に係わる建設工事の発注に際して秘書が関与したことはないと明言したが、同議員の公設秘書が偽計業務妨害容疑で逮捕され、また、同議員との密接な関係が指摘されている外務省の前国際情報局主任分析官らが背任容疑で逮捕される事態となっている。同議員の国会議員としての政治的・道義的責任はあまりにも重大であり、ことここに至っても、自らの議席に固執していることは到底許されない。
　また、この問題が同議員の辞職にとどまり、疑惑の真相解明がなされず、政治の利権構造が温存されるようなことがあってはならないことも言うまでもない。よって、国会におかれては、国会に対する国民の信頼を回復するためにも、同議員を再喚問し、一連の疑惑の真相解明に真摯に取り組むよう強く求めるものである。
以上、地方自治法第９９条の規定により意見書を提出する。