title

 

米艦の大阪入港許可だめです 共産党が申し入れ


 米海軍のミサイル巡洋艦レイク・エリー(排水量9600トン)が10日から大阪港に入港すると通知された問題で、日本共産党大阪市議団は9日、入港を許可しないように求める要請書を橋下徹大阪市長に提出しました。

 山中智子、小原孝志両党市議が申し入れし、市港湾局海務担当課長らが応対しました。

 市議団は要請書で、最新鋭のイージスシステムを備えた同艦の受け入れは米軍の先制攻撃戦略への協力となると指摘。核を積んでいないという保証もなく、昨年10月のイージス艦カーティス・ウィルバーに続く再三の入港は「平和の貿易港に対する許しがたい侵犯だ」として入港を許可しないよう求めています。

 大阪市議会はl994年11月の本会議で、「核兵器持ち込みを拒否する世界に開かれた平和な貿易港として運営されるよう強く要望する」との「大阪港の平和利用に関する決議」を可決しています。

 市担当者は「市長に伝える」と述べるにとどまりました。

(2014年4月10日付しんぶん赤旗)


2014年4月9日

大阪市長 橋下 徹 殿

日本共産党大阪市会議員団

団長 北山 良三

米艦船「LAKE ERIE(レイク エリー)」の

大阪港への入港を許可しないよう求める申し入れ

 今般、4月10日(木)〜4月15日(火)に米艦船レイク エリーが「補給、休養、親善」を理由に入港を通知してきたとの連絡があった。

 このレイク エリーはBMD(弾道ミサイル防衛計画)に組み込まれた最新鋭のイージスシステムを備えたミサイル巡洋艦であり、米先制攻撃戦略における米本土の盾として中心的役割を担う艦船である。このような艦船の入港は米先制攻撃戦略への協力ともなるもので断じて認められない。さらに昨年10月の米艦船カーティスウィルバー入港に続く再三の大阪港の軍事利用の既成事実の積み重ねであり、平和の貿易港に対する許しがたい侵犯と言わなくてはならない。

また、レイク エリーは核積載能力を有していると考えられ、たとえ米軍が巡航ミサイルトマホークの核弾頭を全て解体したと言っても核を積んでいないという保障は何らない。 

 周知のように、大阪港は、先の大戦で壊滅的な打撃をこうむったのである。その痛苦の教訓の上に立って、戦後、何よりも平和の商業港として営々とした努力によって今日、発展をとげてきたものである。その平和の思いは、1994年11月の本市会の「大阪港の平和利用決議」に結実しているのである。

よって、以下の点を申し入れるものである。 

 1、米艦船LAKE ERIE(レイク エリー)の大阪港への入港を許可しないこと。

 2、米艦船や自衛艦の大阪港への入港拒否の態度を明確にすること。

 以上