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市議団の実績

「2025日本万国博覧会の大阪誘致に対する決議」について

大阪万博誘致決議で、山中幹事長が談話

 日本共産党の山中智子大阪市議団幹事長は15日、同日の本会議で「2025日本万国博覧会の大阪誘致に対する決議」が共産党を除く賛成多数で可決されたことについて、談話を発表しました。

 談話は、この間、橋下徹前市長や関西財界の一部から、カジノを核とする統合型リゾート=IRを夢洲(ゆめしま、大阪市此花区)に誘致する意向が強く示されたが、「市民や日本共産党がギャンブル依存症の深刻化や、鉄道などの整備費用の巨額さを警告してきた」と指摘しています。

 橋下氏も吉村洋文市長も、「IRのためのアクセスはIRの事業者が行う」と言い続けてきたが、そんな例はまったくなく、市民の税金をつぎ込まざるを得ないことが明らかになるなかで突然、松井一郎知事が言い出したのが夢洲への万博誘致だと指摘。「まさにカジノのための鉄道建設なのに、万博のためだと市民を欺こうとするものだ」と強調しています。
 そのうえで「カジノ誘致を前提とし、大阪の街と健全な市民生活を脅かすとともに、大阪市の財政を圧迫し、ますますのくらし切り捨てにつながる今回の万博について、誘致を求める決議を上げるなどは、議会として無責任この上ない」と批判しています。

(2016年11月16日付しんぶん赤旗)


 今回、万博の候補地とされている夢洲は、もともと廃棄物や建設残土の埋め立て地として建設が始まりましたが、2008年オリンピックの選手村にし、その後6万人が住む街をつくる、として鉄道・道路などの開発計画が目白押しの時代もありました。オリンピック招致に失敗し開発は立ち消えになり、廃棄物を受け入れている埋め立て半ばの無人島です。

 この間、橋下徹前市長や関西財界の一部から、カジノを核とする統合型リゾート=IRを夢洲に誘致する意向が強く示され、「ギャンブル依存症をいっそう深刻にするカジノはあかん」という声が大きく広がっています。

また、鉄道や橋などの整備費用が巨額にのぼることは明らかで、日本共産党市議団は、許されない無駄な巨大開発だ、と繰り返し警告してきました。橋下氏も吉村洋文市長も、「IRのためのアクセスはIRの事業者が行う」と言い続けてきましたが、そんな例はまったくなく、市民の税金をつぎ込まざるを得ないことが明らかになっています。

そんななかで突然、知事が言い出したのが夢洲への万博誘致です。テーマは「健康・長寿への挑戦」。ギャンブル依存症という深刻な病気をまき散らすカジノと、「健康・長寿」が看板の万博を、同時期・同会場に誘致するなど笑止千万です。

夢洲で万博を開催するためには、会場建設、鉄道建設、埋め立て工事の前倒しなど、大阪市の負担は1000億円を超えることが予想されます。今、府・市が描いているスケジュールは、2024年にIR開業、2025年万博開催というもの。まさにカジノのための鉄道建設なのに、万博のためだと市民を欺こうとするものです。

カジノ誘致を前提とし、大阪の街と健全な市民生活を脅かすとともに、大阪市の財政を圧迫し、ますますのくらし切り捨てにつながる今回の万博について、誘致を求める決議を上げるなどは、議会として無責任この上ないと考えます。

(2016年11月15日)