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市議団の実績

床田正勝議長に対する問責決議(案)への

北山議員の反対討論

北山良三市会議員

2014年8月7日

 私は、日本共産党大阪市会議員団を代表して、議員提出議案第21号「床田正勝議長に対する問責決議(案)」に反対する討論を行います。

提案されている「決議(案)」によれば、床田議長に対する問責の理由として、本年7月に行われた4回の「府・市特別区設置協議会(法定協議会)」に欠席したことを挙げています。

しかし、この4回の「法定協議会」なるものは、民主的ルールや規約をふまえた開催とは全く言えず、その正当性を失っている会議であります。「維新の会」の私的な勉強会に成り下がった協議会に出席しないことをもって「議長の責任を問う」などと言うのは本末転倒であります。「法定協議会」を大きく歪めてしまった「維新の会」の責任こそきびしく問われなくてはなりません。 

そもそも、事実の経過はどうであったのか。

法定協議会の浅田会長が一部の委員の発言を規約違反と勝手に決め付け、これを理由に、6月27日、「維新の会」が多数を占める府議会運営委員会で自民党・民主党の委員を追い出して「維新の会」メンバーに差し替えてしまうという、あってはならない無法行為を強行しました。このようなやり方で委員構成を勝手に変えてしまうことは不当であり、こんな不正常な「法定協議会」に委員の推薦はできないとした本市会議会運営委員会の判断は、極めて当然であります。

さらに続いて、市会議員の委員の推薦がなされていないにもかかわらず、7月3日には、「規約違反はなかった」と言っていた府議会の公明党委員まで「維新」のメンバーに差し替え、その日に会長と「維新」の10名だけで、5ヶ月間も開かれていなかった「法定協議会」を一方的に開催するという、民主的ルールを乱暴にふみにじる暴挙に打って出たのであります。その結果、「会長を除く協議会の委員は、知事・市長・府議会議員および市会議員の計19名をもって充てる」としている協議会規約の要件を満たさない、正当性を失った「法定協議会」になってしまったのであります

これらの経過は、もともと「維新」も含めて全会派が一致して確認し、各会派の議席数に応じた委員構成で協議会が開かれ、真摯な議論が行われていたものを、ただ「維新の会」が多数を握らんがために協議会を変質させるという、いわば「クーデター」のようなやり方であり絶対に許されないものであります。

こういう正当性のない「法定協議会」なるものに、床田議長が出席しないという態度をとられたことは、至極当然であります。 

今、府議会でも本市会でも、正当性をもった法定協議会にするための委員推薦について、あらためて民主的なルールに基づいての実施に向け、会議規則や条例の整備の議論が行われつつあります。1日も早く、各会派の議席数に応じた委員構成での法定協議会を再構築して、さらなる真摯な議論を進めることが求められているのであります。

「維新の会」としても、そのことに力を尽くすべきであると申し上げ、「床田議長に対する問責決議(案)」への反対討論といたします。